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記憶が思い出になるまで | 2023.08.25 長瀬有花 LIVE "Eureka" 感想

8月最後の金曜日、私は恵比寿LIQUIDROOMに向かっていました。友人の影響で聴き始めたアーティスト──長瀬有花さんの、初の🈶観客ワンマンライブです。

ライブ前の「自由に楽しんでね～！」というメッセージが、なんだかお祭りみたいで楽しくて。

How to "Eureka!" #長瀬有花エウレカ【8.25 LIQUIDROOM】 - YouTube

ライブ前に公開された動画が面白かったので載せたい！「同じ動きをする必要はナシ！自由に動いて楽しんでね」が好きすぎる。

当日の入場後、自由に動きたいしこっちで楽しむか～と進んだ先に友人がいたのはビックリでした。いくらなんでも類友すぎる。

今日の楽しみかたは、自由で～す

他の人と違うことを、恐れないで！

「白昼避行」の後のこれ、良かったなあ......この話をしたときに、友人が「令和ありがとう」と言っていたのを思い出しています。じわじわ来る面白さが癖になりそうです。令和、ありがとう～。

一番楽しみにしていた「やがてクラシック」の話をしようかな。

この曲に思い入れを抱くようになった一番のきっかけ。それは、コンセプトライブ「HOME」。「やがてクラシック」を歌う直前の口上でした。

※時間指定でアーカイブのリンクを貼っておきます。(動画を残してくださってありがとうございます)

長瀬有花 - コンセプトライブ「Home」 - YouTube

もしこの世界が忘れ去られて過去になっていっても

自分の歩いてきた痕跡が誰かの記憶に残り続けますように

誰かの心に住めるよう願っていた人を大好きなのもあって、このことばが強く印象に残っています。

そんな強い思い入れのある曲をとびきりのアレンジで聴けたのが、今回の一番の思い出です。インターリュードからイントロでこの曲とわかってからは、しばらく頭を抱えてしまいました。頭は抱えても、ステージすら全然見られないのはこれまでもそう無かったな......。

1Bの「きみにとってのぼくはなに?」でサックスと音が重なるところ、良かった......。

ラスサビの歌詞が一番好きです。今もいつか思い出になっていくし、それも絶対残るとは言えない不確かなもので。できるのは残ると信じる(願う)ことで......。

やがてクラシック、自分と同じものを大切にする人がそこにいた気がして、本当に嬉しかったな......。mekakushe様、ありがとうございます。

インターリュードからステージの小さな照明が灯りだして、それが星空のようですごく綺麗だった......のは「微熱煙」のとき？

「微熱煙」と「宇宙遊泳」の思い出も書き残そうと思います。コンバスの荘厳なソロから、流れるように「微熱煙」のイントロへ。白昼避行とこの2曲は絶対聴きたかったから嬉しい～。どの曲もあまりに素敵なアレンジ・演出になっていて、特大のプレゼントをもらった気分でした。

さよならこの時代へ

さよならこの世界へ

さよなら永遠の街へ

失うものはいつだってあるさ

思い出になったら 透明になったら

こびりついた東京の煙

思い出になるまで記憶を離さないように

嘘は嘘のままに包み込んで

綺麗に逝かせて

1番には「忘れないように」と3回繰り返す部分があって、2サビがこの歌詞で......。さよならと喪失と記憶と思い出と......人生の走馬灯みたいな歌詞だな......。微熱煙の次に披露された新曲「宇宙遊泳」にも似た雰囲気のパートがあって。

今日だけ世界はループする

それでも長くない永遠

きらめかないで星たち

今は宇宙遊泳の途中

いつまでも忘れないように

ひとつもなくさないように

ずっと続いて欲しいと願う時間も、少しずつ進んでいってしまうもので......。

それがないとわかっていて、それでもなお「ずっと(永遠/いつまでも)」「絶対(ひとつも)」と口にして願う人たちを愛しています。

ライブ前後の長瀬有花さんの投稿や施策で嬉しかったのは「思い出を残したい」という思いがひしひしと感じられたこと。

本当に好きな投稿です......。時間はすぐに過ぎ去っても、思い出はずっと消えない(と信じたい)から......。

当日にライブのお持ち帰りCDを渡そう！というのもすごかったな。初の有観客ワンマンで、あそこまでアレンジをやって......。ハードルを上げて上げて、それを超えたインパクトを残してくるの、本当にすごいとしか言いようがないです。

長瀬有花さん、バンドメンバー・汽元象レコードの皆さん、ライブ関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

次も楽しみにしています！！