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ライブ参加後記④ : fhána あけおめの集い | 真

 2023年1月26日のfhánaのライブ"あけおめの集い"の感想と振り返りをまとめた文章です。

 簡単にではありますが、名古屋のライブ前にほぼ全曲感想を書き残すことができました。ある程度文章の形に整えたうえで、今回は参加後記としてアップしています。

 それでは、1曲目から順に振り返ります。

Zero

 最初の曲はアルバムCipher最後の曲、Zeroでした。イントロのギターがあまりに眩しくて、ライブ開始早々天を仰ぐ私。「旅を続ける ゼロに戻っても 何度も何度も闇に火を灯す」とあるように、アルバム最後のこの曲には、未来へ進もうとする力強い意志を感じます。

真っ白

 ライブで聴くこの曲はやっぱり凄い。イントロでギター唸らせるのが堪らないんですよね。where you are Tour名古屋で聴いて一気に好きになった曲です。Aメロ2フレーズ目、そして2番直後の間奏の和賀くんのギターが特に好きで、この日この曲では和賀くんばかり見ていました。

little secret magic

 早々にまた聴けて嬉しい!!この日はアレンジはやや少な目だった気がします。控えめというより、新潟の時と違って鍵盤メロを流していた分原曲寄りだった?ためか、今回はイントロで気づけました。

 次は佐藤さんの鍵盤も聴きたい!と思っていたけれど、やっぱり2人のギターがいいんですよね。ギターと鍵盤、コーラスでサトジュンが3人必要!!!!

ケセラセラ

 メンバー紹介から佐藤さんの「デビュー曲をやります」に合わせて始まったのはケセラセラ。「未来のことは分からないけれど、今ここにある奇蹟は僕のものと信じてる」という歌詞がしみる。
 自分の体調も会場の音響もよかったのか、どの曲も楽器の音が一つひとつよく聴こえた気がします。ケセラセラはうっとりとグロッケンを聴くのが好きなんですよね。エアグロッケンで気持ちよくのって有頂天到達、最高です。

虹を編めたら

 towanaさんと佐藤さんの掛け合いの部分は交互に指差しをやっているのですが(?)、今回はそこまでやってる人いなくて寂しかったな...(そうなんだ)。虹を編めたらは歌詞も相まってこの掛け合いがとにかく好きです。「辿り着いたこの場所から僕らの虹を編めたなら」.....。

divine intervention

 ライブで輝く曲がすぎる。この曲はドラムスが本当に好きで、特にBメロ~サビの間はずっと合わせて頭揺さぶってました。髭白健さんのドラムス、とにかくかっこよくてloveです。グロッケンもギターも無茶苦茶いいんすよね。アウトロのギターをはじめ、和賀くんが激しく弾いてる姿をみるとかなりテンション上がって嬉しくなります。

Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側へ~

 ライブの序中盤でOutside of Melancholyをやってもいいんですか!!!!????平日だしそろそろ終わり!ってわけでもないらしい。ライブ中盤で聴いたら歌詞の世界に引き込まれて帰ってこられなくなるのよ。とっておきのセトリ構成だ...。towanaさんが楽しそうに微笑んでいたのも、kevinくんがライブ中盤なのに無茶苦茶跳んでたのも嬉しかった。卯年だからいつもより跳んでたらしいね(なるほど...??)

街は奏でる

 「前のパートはデビュー曲からでしたが、次はデビュー前の曲をやります」と佐藤さん。少し歓声があがった後に告げられた、ずっとライブで聴いてみたかった曲の名前。

 はい、私が街は奏でる大好き人間です...。イントロのギターからしてもう好きすぎるんですよね。変わった音してて凄い。聴けた喜びと言葉にし難い感情でイントロで涙しそうになっていました。

 この日はkevinくん和賀くんを見てることが多かったけど、赤い光に照らされたステージ全体を見渡しながら、一人ひとりを交互に見ていました。towanaさんが最初に歌ったfhánaの曲だからこそ始まりの曲としてやったのかもしれないね。

アネモネの花

 towanaさんが鍵盤ハーモニカを構えて、kevinくんがクラップを始める瞬間の空気感が好きです。鍵盤ハーモニカで幸せを感じる瞬間第1位、これかも。

 アネモネの花のベース(特にラストサビ前)は本当に気持ちいい。前田さんのベース本当に心地よくて、最近ずっと参加してくださってるのが本当に嬉しい。

star chart

 すべての音と詞が好きです。エアサンプラーが本当に楽しすぎてずっとサンプラー叩いてました。エアギターで激しく揺れてる隣人とサンプラー叩いてる私、傍目にはどう映ってたんだろう...。

 Aメロのサンプラー、Bメロのギター、サビ前のきらめく鍵盤の音。サビでtowanaさんがゆっくりと降る手。この曲を聴くと自然と星空を思うようになってきているので、この日も何度か天を仰いでいました(ステージが見えない)。

 ラストのbeautiful star light searching for Orionでtowanaさんが拍を刻むのを見るとしっとりと幸福な気分になります。

Choir Caravan with fhánamily → Ethos

 イントロのドラムスが相当好きだとこの日のライブでわかりました。ドラムスに合わせてヘドバンするの楽しすぎる。サビ前のフィンガースナップを思わせる音(kevinくんの音?)に合わせて指先を動かすtowanaさんの仕草も好きです。

 ラスサビの「どこまで飛べばいい」、「消えていく星のカケラ拾って何光年先まで届く?」の歌いかたには毎度息を呑みます。いつまでオンラインライブなんだろう?と塞ぎがちだった頃の切実さが迫ってくるようです。この曲を聴く度に2020年のことを思い出す、そんな思い入れの強い、私にとって特別な曲です。

MC

 ここで佐藤さん,kevinくん,towanaさんの順に和賀くんへの思いを話されていました。最後に和賀くんからも。

 佐藤さんは主に和賀くんと出会った頃の話をされていました。Skype(今は亡き...ではない)を朝までつないで演奏をしながらこの曲いいね、と話していたこと。最近熱いアーティストをよく教わっていたこと。色々な思い出話を聞くことができました。特に感謝しているのは餃子作りだそうです。(ちょっと首かしげちゃった)

 kevinくんはfhána最年少、年上の先輩として色々なことを教わっているそう。家が近いそうでライブ後も同じ路線で一緒に帰るそうです。すぐ会える距離に親しい人がいるのいいですよね。佐藤さんが作った?流れからか、最後に一言、餃子とカレーのこと、料理人として尊敬していることを話していました。(それはそう。カレーの写真これからも待ってます)

 towanaさんの話。今日は最後まで楽しくやって、これまでバンドとして一緒にやってきた時間、今日この時間を心に刻みたいと。他にもいくつか大切な話をしてくれたはずなんだけど、最後に言っていた「かっこいい曲をたくさん歌わせてくれてありがとう」で全部飛んでしまいました。towanaさんもいつも素敵な言葉をたくさん届けてくれてありがとう...。

 和賀くんの話。佐藤さんから(珍しく)やりたい曲を聴かれ、たくさんリクエストしたとのこと。リクエストに応えて好きな曲を数多く入れてくれたそうです。そして、fhánaの応援をよろしくということ、またどこかお互い健康で元気にやっていこうということを話し、最後まで楽しいライブにしよう、と強調されていました。

星屑のインターリュード

 和賀くんの最後まで楽しいライブに、という話の後にこの曲、あまりに感じるものが多い。イントロの佐藤さんの鍵盤が、この日はいつにも増して旅の予感、決意に満ちた聴こえかたをしたんですよね。前回(Cipher Tour東京)の祝福感とはまた異なる印象を受けました。Aメロのベースがまた心地よい。

青空のラプソディ

 一切の踊る意思を放棄して体をゆらしていました。...にしても7月ごろまで覚えかけてたのに完全に踊れなくなってます。踊る選択肢があって放棄するのとじゃまるで違うからちょっと練習しようかな。「君と出会い世界は花束に溢れた」があまりにもいい歌詞すぎる。青空のラプソディ、「祝祭」なんだよな......。

愛のシュプリーム!

 ここまで書いておいて驚くんですが、この曲だけさっぱり記憶が抜け落ちてるんですよね。実は気絶してたのかもしれん、、、ここだけは本当に書けることがないのでこんな感じになります。

Relief

 和賀くんのギター!!ギュインギュインかましてて本当に素晴らしかった。divineとRelief両方やってくれたの嬉しい~。夜はtowanaさんが和賀くんソロをストーリーにのせてた(はず)のを見て強い感情に襲われていました。ライブで聴けなくなると思うと寂しさが身にしみますね。

white light

 今までに聴いたことのないwhite lightでした。アウトロは最後に佐藤さんがソロで鍵盤を弾き、バンドメンバーが先に退場する印象の強い曲です。普段のイメージはSTORIES[BONUS TRACK]に近い。

 ただ今回のアウトロでは、和賀くんがギターを鳴らして鳴らして、屈み込んで強く弾き続けました。

 記憶違いでなければ、歌い終えたtowanaさんは上手側に捌けようと数歩進んだあと、思わず足がとまった、という様子で和賀くんの演奏を静かに見つめていました。最後もギターの音をエフェクターで目一杯に残して退場する、まさに刻み付けるような演奏に、不意に涙が溢れていました。ライブ音源や映像にならなくとも、ずっと記憶に残しておきたい。

世界を変える夢を見て

 アンコール1曲目。この日この時ほどに「時計の針よそのままで その光がまだ消えないように」と願う歌詞の切実さが身にしみた日があったでしょうか。white lightで和賀くんの退場後もギターの音が鳴り響いていた記憶も鮮明なうちに聴くこの歌詞の願いに自分の思いを重ねていたのかも。

World Atlas

 このライブ最後の曲です。towanaさんが和賀くんの目の前で「君どんな顔してる?君どんな目をしてる?僕の声聞こえる?今叫ぶよ」と歌う姿が強く焼き付いています。直後の間奏でtowanaさんは、フラッグで顔を隠し震えていました。そんなtowanaさんの頭を和賀くんがポンポン、と撫でる、、、。以降towanaさんが涙で途切れ途切れに歌い、kevinくんは普段通りに"You&Me Tours go on! World Atlas!"と入ってきてくれる。そんな光景がはっきりと自分のなかに残っています。

MC

 最後の挨拶で佐藤さんは和賀くん固く握手、kevinくんはハイタッチ、towanaさんはハグ.....それぞれの想いの熱さを目にすると、寂しさが増すと同時に、このバンドを好きになってライブに行くようになって良かったとあらためて思います。
 退場後は拍手のなかスクリーンが降りてきて、ツアーの日程が発表されました。Looking for the New World Tour、冷静に途方もなく大きいタイトルだ。


 またどこかで和賀くんと合流できる日を待っています。

 和賀くん、本当にありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願いします。